第1号(2019年8月30日号)
障害福祉サービスって聞いたことありますか?
機関情報誌わ.わ.わ.記念すべき第1号は、通所系サービスのご紹介です。中でも、5種類のサービスをご案内します。(※ 表Aも参考にしてください)
まずは、①就労継続支援B型と②就労継続支援A型をご紹介します。①と②は、どちらも「就労継続支援」といい、一般の会社で働くことが難しい方に向けたサービスです。福祉スタッフの支援を受けながら働くスタイルの会社です。サービスではありますが、利用される方=利用者は、同時に労働者でもあります。①就労継続支援B型は、月平均収入は16,565円[1]程度ですが、受けられる支援はより豊富です。支援内容は、各サービス事業所によって異なります。②就労継続支援A型は、勤務時間によって雇用保険や社会保険への加入もあり、月平均収入も89,939円[2]程度で、より多くのお金が得られます。仕事内容や勤務時間は、各サービス事業所によって異なります。
③就労移行支援は、①や②と同じように「働くこと」をサポートしますが、仕事する場所ではなく、訓練をするところです。利用できる期間は原則2年間で、一般の会社への就職を目指して支援を受けることができます。職業訓練校をイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。中には、収入が得られるところや資格を得られるところ、就職後のサポートもしてくれるところもあります。
④と⑤は、主に生活をサポートしてくれます。豊かに生活していくためには、仕事をして誰かの役に立つこと、楽しみを見つけること、友人と楽しい時を過ごすことが必要です。④自立訓練は、利用できる期間が2年間で、集中的にサポートしてもらえます。退院後やひきこもりから一歩踏み出す時や生活していくのに不安が大きい時に、助けになってくれます。
⑤生活介護は、食べることやトイレなど生活するのに介護が必要な方が日中活動に参加できます。仕事や創作だけでなく、生活していく場面で、自分ができることを増やすサポートをしてくれます。活動内容は、各サービス事業所によってさまざまです。
障害福祉サービスを利用できるのは、身体障害者手帳を持っている方、知的障害のある方、精神障害(発達障害を含む)のある方、難病患者等で一定の障害のある方です。利用したいサービスのある方は、自分が住んでいる市町村の障害福祉担当窓口か相談支援事業所に相談してみましょう。
[1] [2] 和歌山県公表「平成29年度 工賃(賃金)実績について」より
障害者雇用枠って、どういうこと?
障害があっても、適切なサポートがあれば、一般の会社で働いて社会で活躍することができます。障害者雇用枠とは、オープンとも呼び、自分の障害について会社に知らせた上で就職することをいいます。対して障害を隠して就職することをクローズ、あるいは一般枠と呼びます。障害者雇用枠は、障害があるないに関わらず、正当な評価を受けて会社で活躍してもらうために国が会社に設けるよう求めているものです。
よい部分も悪い部分もあります。障害者雇用枠で入職した場合は、支援機関だけでなく、上司や同僚からもある程度のサポートを受けられる見込みがあります。就職する前に、どんなサポートがあり、仕事内容や処遇(=給料や職種)について詳しく確認することができ、一般枠よりも競争率が下がる分、人気のある会社に就職できる可能性も上がります。
ただ、会社によっては、戦力として認めてもらえない、昇級の可能性が下がるといった場合もあるかもしれません。
和歌山県の中で、一般の会社で働く障害者の数は2,172人[3]です。全国第11位[3] です。障害を持っていても働けるということが当たり前な地域になっていきたいですね。障害や病気があっても、一般の会社で働く人が増えることで、周囲の理解や社会的な信用が得られることにつながります。
[3] 和歌山労働局公表「平成30年6月1日現在の障害者雇用状況の集計結果について」より
編集後記
これは、きかんじょうほうし、わ、わ、わです。はたらく、はたらきたい、ひと、をおうえんする、ためのものです。ほーむぺーじは、すこしまえから、つくっていますが、ぱそこんをもっていない、ひとにも、よんでもらいたくて、つくりました。1ねんに、4かいのはっこうを、めざしています。たいへんです。