第4号(2020年5月15日号)
こころの健康って何?
最近、「こころの健康」という言葉をよく聞くようになったなあ、と思いませんか? そもそも「こころ」っていったい何でしょうか? また「健康」という言葉の意味も考えてみたいと思います。
「こころの健康」のことを、『気分が良い状態でいること』と思っている人がいるかもしれません。毎朝、起きて、ご飯を食べて、働いて、寝て、一生懸命暮らしていても、いつでもハッピーな気分でいることは難しいものです。
WHO憲章という名前の文章には「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態であること」*と書かれています。
WHO憲章(訳:日本WHO協会)
悲しい時は悲しい。イライラは、怒っている。楽しい時は楽しい。気分が良い時も悪い時もありますが、変化があることは自然なことです。うれしいのに、とにかく苦しい。また、本当はつらいのに、ワクワクしてしまう。
そんな時は「こころ」が健康でないのかもしれません。
「こころ」は目に見えませんし、傷ついても血も出ません。ボロボロになっても分かりにくい部分です。
「こころ」は、脳の働きによって生まれます。つまり、「こころ」が不調というのは、脳の働きが上手くいっていないという状態です。「病は気から」という言葉があります。これは、やる気を出せば、病気が治るという意味ではありません。気分が悪いと具合が悪くなり、良い気分だと体調が良くなることがあることを言います。
「こころ」は、薬などの治療だけでは、健やかになりません。
根気強い治療と良い気分になれるもの、両方そろって回復していきます。どちらか片方だけでは、不十分なのです。
【こころの健康管理ラボ】こころ日記
「こころ」は、常に変化します。起きてから寝るまで、どれだけ変化があるでしょうか?「朝ごはん、何を食べたっけ?」と思い出せない時、ありませんか?
では、「今朝はどんな気分だったっけ?」と、思い出せますか?
「こころ」の状態を覚えておく、振り返るって難しいですよね。
ひとこと日記帳や日記のアプリなんてものもありますが、その時々の気分を書き留めておくことは「こころの健康」に有効です。
血圧を毎日記録するように「こころ」を毎日記録しておくことで、ささいな不調に気づくことができます。
自立支援医療って知っていますか?
自立支援医療には、
名 称 | 目的・対象 |
---|---|
① 精神通院医療 | ( 精神疾患の治療など ) |
② 更生医療 | ( 身体障害の治療など ) |
③ 育成医療 | ( 身体障害がある子どもの治療 ) |
の主に3つがあります。医療費の自己負担額を軽減して、治療に専念してもらおうという公的な制度です。
申請後には、自立支援医療受給者証が交付されます。
受給者証により、福祉サービスを利用できるようになり、医療費の自己負担額が1割まで軽減されます。
さらに所得や市町村によっては、1カ月の自己負担額に上限が設定され、上限額以上の医療費は支払う必要がなくなります。問合せや申請は、お住いの市町村が窓口です。治療が長期間に及ぶと、不安が大きくなりますが、不安や焦りは治療の妨げです。
【こころの健康管理ラボ】コラムノート
つらい時って、「こころ」がもうぐちゃぐちゃで、誰かに相談しようにも、話すことが支離滅裂なんてことありませんか?
どうして、こんなにつらくなっているんだろう? わけが分からなくなるほど混乱してしまうこともあるかもしれません。つらい時こそ、まずは落ち着き、気持ちを整理したいですよね。
気持ちを紙やノートに書いて文字にすると、つらい気持ちから冷静になれます。
また、誰かに相談するにも、文字に書き出しておくと伝えやすいですよね。
どんな風に書くかは、いろいろな様式があると思うのですが、自分の気持ちや考えを振り返る記録表のことを「コラム」と呼んだりします。
編集後記
これは、きかんじょうほうし、わ、わ、わです。はたらく、はたらきたい、ひと、をおうえんする、ためのものです。5がつびょう、こころが、ふちょうに、なり、やすい、きせつ、です。こころのけんこう、をかんがえて、みました。ういるす、の、つぎは、こころたいさく。しごとも、くらしも、まず、けんこうだいいいち