メンタルヘルスについて

はたらく私たちの周辺しゅうへんのこと、労働環境ろうどうかんきょうの今を考えてみる

長時間労働ちょうじかんろうどう過労かろう状態化じょうたいか

日本では、古くから長く仕事場(しごとば)にいることが推奨(すいしょう)される風潮(ふうちょう)があります。「残業(ざんぎょう)」は、本来ならしてはいけません。(あた)えられた時間で(あた)えられた仕事(しごと)をすることを目指(めざ)していく必要(ひつよう)があります。

非正規労働者ひせいきろうどうしゃ増加ぞうか

()正規(せいき)労働者(ろうどうしゃ)(パート・アルバイト)は、(はたら)(かた)の1つ。これまで多かった正規(せいき)雇用(こよう)(フルタイム)だけでなく、それぞれの(はたら)(かた)事情(じじょう)のある人たちが一緒(いっしょ)(はたら)現場(げんば)では、お(たが)いの(あゆ)()りが必要(ひつよう)です。

労働環境ろうどうかんきょう悪化あっか

「ワンオペ(=1人で全部(ぜんぶ)業務(ぎょうむ)をする)」「やりがい搾取(さくしゅ)(=やりがいを理由(りゆう)(やす)給料(きゅうりょう)強要(きょうよう)する)」1人が(にな)仕事量(しごとりょう)は、どんどん()えています。

過労死かろうしについて

過労(かろう)自殺(じさつ)してしまう人に(たい)して、「そんなになる前に()めればいいのに」という声もありますが、精神的(せいしんてき)()()められていくと、病的(びょうてき)なメンタル状態(じょうたい)になり、正常(せいじょう)判断(はんだん)はできません。選択肢(せんたくし)が、(せま)くなっていく中で「この(くる)しみから解放(かいほう)されるには()ぬしかない」と()()められていくのです。そうした状態(じょうたい)にある時に、自分から退職(たいしょく)(えら)判断(はんだん)(むずか)しいものです。

メンタルヘルスって?そもそも「こころ」って何?

(図解)メンタルヘルス
  • 「こころ」は、私たちの一部です。
  • 「手」や「足」のように目に見えません。
  • 「顔」のようにかがみや写真でも見ることができません。

「こころ」はのうはたらきによって生まれるもの

何億(なんおく)もある(のう)神経(しんけい)細胞(さいぼう)精神的(せいしんてき)活動(かつどう)(ささ)えています。つまり、「こころが(こわ)れる」というのは、(のう)損傷(そんしょう)している状態(じょうたい)にあるということです。小さな損傷(そんしょう)回復(かいふく)可能(かのう)ですが、損傷(そんしょう)が大きい場合、医療(いりょう)自然(しぜん)必要(ひつよう)になってきます。

メンタルヘルス(こころの健康けんこう)をたもつためにケアの方法ほうほうは?

(図解)4段階のメンタルヘルスケア

メンタルヘルス(こころの健康(けんこう))を(たも)つために、上にある4つのケアが大切といわれています。まず、できること、すべきことは①セルフケアです。自分で自分をケアすること。具体的(ぐたいてき)にどうすればいいのか?さまざまな方法(ほうほう)があると思いますが、ここでは2つ提案(ていあん)しておきます。

  1. ストレスに気付(きづ)
  2. 自分を知っておく
    →自分って今どんな状態(じょうたい)?しんどい、絶好調(ぜっこうちょう)地味(じみ)につらい、ちょっとイライラ・・・

まず、ストレスに気付きづ

とにかく、ストレスってダメなものなのか?というと、そうでなく、ハンス・ハリエという人の名言「ストレスは人生のスパイス」にあるように生きていくのに必要(ひつよう)なものです。(まった)くストレスがない状態(じょうたい)というのも、いい状態(じょうたい)ではなく、適度(てきど)なストレスが必要(ひつよう)です。

ストレスをかんじるとどうなるのか?

  1. 体調(たいちょう)不良(ふりょう)(がた)(かた)こり、頭痛(ずつう)(こし)(いた)い)
  2. ゆううつ(がた)心配(しんぱい)なことが頭から(はな)れない、自信(じしん)がない)
  3. イライラ(がた)緊張(きんちょう)、少しのことでカッとなる、ウワサが気になる)

(たと)えば、3つのタイプに分けるとしたら、あなたはどれですか?自分がストレスを(かん)じるとどうなるのか?を知っておくことは必要(ひつよう)です。

それぞれのタイプに(おう)じて、(たと)えば体調(たいちょう)不調(ふちょう)(がた)なら温泉(おんせん)や体を(あたた)めるなど療養(りょうよう)する、ゆううつ(がた)なら(あま)いものやペットなどに(いや)される時間を()つ、イライラ(がた)ならスポーツ観戦(かんせん)やカラオケなどでストレス発散(はっさん)など対処法(たいしょほう)()わってきますよね。


さらに、自分を知っておく

自分にとって、どんなことがストレスなのか、どんなことが心地(ここち)よいのかを知っておくということです。どういう考え方をする人間なのか、意外(いがい)と自分のことを自分で説明(せつめい)しにくいものです。ストレスを(かん)じやすい部分(ぶぶん)を知っておけば、ストレスが高まっても、(あわ)てずにいられますし、対処(たいしょ)も早く行うことができます。


ストレスチェックや自分を知ることに役立つサイトやツールをリンクしています。ぜひご活用ください。



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