第12号(2022年5月13日号)
WRAP 元気回復行動プラン
Wellness(元気)Recovery(回復)Action(行動)Plan(プラン)
WRAP(=元気回復行動プラン)は、アメリカで精神障害を持つ方たちによって作られた考え方です。自分で自分のために準備しておく行動計画のことをいいます。自身も精神障害を持つ当事者のメアリー・エレン・コープランド氏を中心に作成され、広まったものです。
精神的な不調に見舞われた時、回復(リカバリー)するために行動する内容を自分で決めて、自分で実践するというもの。自分のために作る自分の取扱説明書のようなものです。
WRAPを作成するために重要な考え方が5つあります。
- ①希望
- ②自分の責任(主体性)
- ③学ぶこと
- ④自分を権利擁護すること
- ⑤サポート
です。これらの考え方を大切にしながら、場面によって行う自分の行動を細かく決めておきます。
5つの考え方を元にして、具体的な行動プランを細かく決めていきます。
自分の元気に役立つ道具箱(=自分が元気になれるためのツールや方法)に、より多くの方法を持っておいて、必要な時に取り出して使うイメージです。例えば、好きなキャラクターが道具箱に入っているとして、キャラクターグッズを部屋に飾る(日常生活管理プラン)のように使います。
自分が不調に陥りやすいこと(=引き金)はなんだろう、不調気味だとこんなサイン(=注意サイン)が出やすい、自分で知っておく、準備しておく、実際にやってみる。あなたも自分のために「元気回復行動プラン」作ってみませんか?
まずは、自分の元気に役立つ道具箱(=自分が元気になれるためのツールや方法)を考えてみましょう。自分が元気になれるもの、キーワードで良いので、なるべくたくさん書き出してみましょう。
次にそれぞれのサインを考えてみます。自分が不調に陥りやすいこと(=引き金)、不調になりそうな時のサイン(=注意サイン)、不調のサイン(=不調サイン)、いよいよヤバいクライシスのサイン、深刻度が増すと、自分はどんなことになるか知っておくことは重要です。
元気に役立つ道具箱から、回復プランを考え出して、書いてみましょう。考える時には、5つの考え方が大切です。
何より大切なことは、実際にやってみること。自分で自分を救い出してみませんか。
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編集後記
これは、きかんじょうほうし、わ、わ、わです。はたらく、はたらきたい、ひと、をおうえんする、ためのものです。らっぷ、げんき、かいふく、こうどう、ぷらん。じぶんで、じぶんを、すくう。だれかに、たすけて、もらうのも、いきるための、すきる。でも、じぶんで、じぶんを、たすける、ことも、できるはず。